「あっついさー・・・」
「そうか?」
「・・・・随分涼しそうな顔してるさね。 その団服、俺より数倍暑そうなのに」
「教団にいる分にはな。俺だって暑さなんざ、我慢できなくはねェが好きじゃない。
暑いと――」
「暑いと?」
「イラつく」
「(いつもじゃん・・・・・・)」
こっちはできることなら上半身裸になってしまいたいくらいなのを自重して、
Tシャツの襟を限界までくつろげつつ暑さにうだっているというのに、
相変わらずロングコートをきっちり身につけた神田に驚くを通り越して感動した。
どこまで鈍いのか・・・・・・・・いやいやいや。
「・・・・・・・じゃあ遠慮なくー」
「な゛ッ・・・・テメ何しやがる!!」
「ハグv 暑くないなら問題ないっしょ?」
「だぁぁぁぁうぜェ!! 汗まみれでくっついてくんな馬鹿!」
「じゃあシャワー浴びたらいいんさー?」
「お取り込み中のようですけど、暑苦しいんで余所でやってもらえますかバカップル」
アレンの冷たい視線に晒され、真っ赤になって立ち去ってしまったユウに、
俺はしばらくの間口をきいてもらえなかった。
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暑い時はとりあえず会った瞬間に触るな!とか牽制されてそうです。