見せつけられた結晶化イノセンスの力。 装備型よりも強い、イノセンスとの絆。 覚悟の証。 ふらりふらりと流れ行く俺たちにはそもそも受け取る資格のない、荷の勝ちすぎる力だ。 俺はエクソシストじゃなくて、結局の所ブックマン。 ジジイに言われるまでもなく、結晶化なんて受け入れる気はさらさらない。 ないけれど。 思い知らされる、想いの差。もやもやする。 俺はみんなに胸を張れない。 命がけで戦ってる仲間たちと、笑い合う度に疼く胸。 心。 ユウならきっと、結晶化でもなんでも受け入れる。 ただでさえ残り少ない寿命を削って、みんなを守る力のために。 俺にはできない。立場に強制されるまでもなく、そこまでイノセンスを信じきれない。 イノセンスが、怖い。 俺の大事な人を、食いつぶしてしまいそうな神の化身が。 何よりいつか俺を裁きに来そうなそれが、怖くて怖くてたまらないんだ。 ・BACK・
ラビュ・・・か? 結晶化イノセンスに揺れる心。