「ねぇラビ」
「ん?　何さアレン」
「もしカンダがたったひとつだけあなたのお願いを聞いてくれるとしたら、
どんなことを頼みますか?」
「・・・・・ありえねー」
「もしもの話です」
「・・・そうさねー。一緒にいたいってのはユウよりコムイに頼むべきだろうし」
「そうですね」
「怪我するなっつっても聞かなそうだし」
「まぁ確かに」
「無茶するなも同じだろー」
「・・・・・」
「蕎麦ばかり食うなっつっても聞いてもらえたためしがないし、
ああ見えて天ぷらとかでバランス考えてるし、
オレ以外を誘惑しないでっつったら斬られるだろうし、
ダーリンって呼んでっつっても斬られるだろうし」
「・・・・・・・あの」
「キスさせて、は聞くまでもないし、
ハグさせて、もそうだな、聞くまでもないさ。
したいときにするもんなぁ」
「・・・・・・・・・あのー」
「・・・・・・・・うーん、特にない?」
「あなたって・・・本当にかわいそうな人ですよね」




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愛ゆえに頭のかわいそうな感じのラビとそれを憐れむアレンという構図がすごく好き。